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見えなかった愛情
前回の続きです。

寝たきりになってから5年後。
私が娘を産んですぐ。入れ違うように祖父は逝ってしまいました。
そして、この間に色々な事実を知ることとなります。

祖父と叔父の諍いの原因。それは私にあった。
叔父には、私より1つ年下の息子(トシくんとします)がいる。
トシくんは、高校卒業後に専門学校へ進学するつもりだった。

けど、浪費家の叔父に、学費を工面できるような蓄えはない。
そこでいつものように、祖父へ援助を求めにやってくる。
しかし。祖父はこのお願いを突っぱねた。そして、こうも言ったという。

祖父「女のまどりんでさえ、遠くで働きながら頑張ってるんだ。
   トシだって、自分のことは自分でできるだろう」

今までとは違う対応に、叔父はかなり怒ったらしいです。
それまで、叔父一家は祖父の家へよく遊びにきていた。
けど、この出来事以降、ぱったりと来なくなってしまった。

苦労人の祖父と、甘い考えの叔父に隔たりもあった。
これが発端となり、最終的に祖父と叔父は絶縁にまで至ってしまう。

そして。
祖父が亡くなってから一年後のこと。
父から思いもよらない事実を告げられます。

父 「じいさん達が、まどりんに預金を残してたぞ」
私 「え?どういうこと」
父 「出てきたんだ。お前名義の通帳が」

まさか。そんな事をしてくれてるとは、思ってもいなかった。

父 「いやな。実は、お前が東京へ行くときに言われたんだ」
私 「なにを?」
父 「何で相談しなかったんだ。学費くらい出してやったのに。って」

初耳でした。私の事など関心がない。
学校など高校までで充分だ。さっさと自立しろ。
そう考えてるとばかり思っていた。
喜びよりも、驚きの方が大きい。戸惑ってしまった。

父 「俺が持ってるわけにもいかないから、渡しておくぞ」
私 「いや、いい。それは受け取れない」
父 「じいさん達の気持ちだ。せっかく残してくれたんだ。持ってけ」

これまで私は、祖父母へ冷たい態度を取ってきた。
今更「はい、そうですか。ありがとう」と受け取るなんてできない。

私 「持ってると使っちゃうから、お父さんが持ってて」
そう言うのがやっとだった。

自分は嫌われてる。愛されていない。
そうずっと思い続けてきた。
今になって「それは違う」と、知っても簡単に受け入れることができなかった。

祖父母はちゃんと愛情をそそいでくれていた。
そう気がついたのは、大分後になってからでした。

続きます。
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過去のこと | 09:43:59

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