スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
いじけ虫
前回の続きです。

私が産まれた当時の実家は、とても貧しかった。
結婚した当初は、食べるのがやっと。貯蓄もできない。
そんな時に、母が私を身ごもる。しかし、出産費用も捻出できない状況だった。

そこで父が祖父へ
「分娩費用のお金を借りたい。ちゃんと返すから」
と、お願いに行ったそうです。すると。

「お金がない?だったら、堕ろしてしまいなさい」
「そこまでして産まなくてもいい」
このように言われたそうです。

困った父と母は、その後どうしたかというと。
身重の母を残し、父1人で出稼ぎへ行く決断をするのです。
この決断のおかげで、私は無事生まれることができました。

私がこの話を聞いたのは、まだ高校生になるかならないかの頃です。
とてもショックを受けた。自分自身を全否定されたようだった。
言いようのない感情が押し寄せてくる。

そして母は母で、日頃からこのように私へ言っていた。

「他の孫(私にとっていとこ)は、可愛がるけどウチの子には冷たい」
「他の孫には色々買ってやってるけど、ウチの子には何もしてくれない」

それまでは漠然とだけど
「私は、じいちゃんばあちゃんに好かれてないのかな」
と思っていた。けれども。

この「堕ろしてしまいなさい」という言葉で確信に変わる。
そうか。そうだったんだ。
生まれる前から、私の存在は拒否されていたんだ。

じいちゃんばあちゃんは、私なんかいなくてもよかったんだ。
嫌いだったんだ。どうでもよかったんだ。
死んでもよかったんだ。可愛くなかったんだ。

別にいいよ。どうせ私だって、好きじゃない。
嫌いだもん。

短絡的にそう考えた。
そして、勝手に自分で憎しみを増幅させた。
私は、祖父母と完全に距離を置くようになりました。

家へ遊びに行く事はなくなり、顔を合わせても喋らなくなる。
挨拶は頭を少し下げるだけ。一切言葉を交わさない。
姿を見かけたら、逃げるように走り去る。とにかく避けるようになった。

『私は嫌われている』
完全に、ひとりよがりな思い込みをして、ひとりでふてくされていた。

祖父母はというと。
突然、よそよそしくなった孫(私)の態度に、戸惑っていたかもしれません。

続きます。
関連記事
スポンサーサイト


過去のこと | 08:16:36

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。