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おまけ話
最後の出勤 の続きです。

タイトル通り、おまけ話になります(^^)
このネタはこれが最後になります。長かったですね~すいませんでした。

ヤジさん退職後は平和な日が続きました。
そんなある日の事。ヒロさんが、手にお菓子の箱を持ってやってきます。

ヒロさん「これね。ヤジさんがクリーニングした制服と一緒に送ってきたんだけど」
へえ。意外や意外。会社や私達からは何も贈り物をしなかったけど
ちゃんと最後の挨拶として、送ってきたんだ。

ヒロさん「ただねえ・・・。これちょっと見てよ」

よくよく見ると、目にした事のない包み。
しかも記載は全て英語。うーん読めない。英語は白痴に近い私。
ただ、日本製でないのは確か。「GUAM」の表示だけはわかった。

私  「ほ?グアム??なんですかそれ。あの人海外へ行ったの?」
ヒロさん「わっかんない。制服と一緒にポンと入ってるだけでさ。メッセージも何もないの」
ヒメさん「嫌だ。毒でも入ってるんじゃないの?」
ヒロさん「おかしいよね。普通こういうの送ってくる?」
私  「私達からは一切、贈り物してないですしね」

少しばかり気持ち悪くなってきた。
なんでわざわざ海外のお菓子を送ってきたんだろう。
旅行へ行ったと見栄を張りたかったのか。それとも本当に行って来たのか。

送ってもきてもいいけど、何か一言添えればいいのに。
大体こういう物は普通、勤務最終日に置いてくものだけどな。
あの人は、やっぱりこの辺の感覚が変なんだよね。

このお菓子に関しては、さすがに手をつける人は少なかったです。
女性社員は皆、気味悪がって受け取りさえしなかった。
最後は半分近く残ってしまい、そのままゴミ箱へ直行されていた。

ダイナミックで個性的だったヤジさん。
やっぱり最後の最後まで、よくわからない謎だらけの人でした。

そして。
T社はその2年後、業績不振の為、解散という運びになります。
解散後は、別な資本の会社が引継ぎ新しい会社としてスタート。
それまで働いてた従業員は、新会社が継続雇用をしてくれました。勿論私も。

けど私は、この時点でもう辞めてしまいました。
元々、フルタイムではなく短時間で働きたかった。
丁度、娘の高校受験と重なる時期だった。

家の近くで仕事を見つけ主人の扶養範囲内で働きたい。
高校受験が終わるまでは、できる限り娘のサポートへ回りたい。
突然の会社解散に、驚きはしましたが「もうここは潮時だな」そう考えT社を退職。
その後は派遣などで会社を転々とし、今に至ります。

T社にお世話になったのは正味3年ほど。
仕事も人間関係も色々と大変だったな。よく続けられたな。
今の私に同じ事をやれと言われても、きっと無理。
そう思います。





お話変わりまして。
明日から1週間ほどお休みします<(_ _)>
今迄書いた記事のメンテや、出来の悪い記事の削除作業をします。

皆様のブログへは、いつも通りご訪問させて頂きます(*^_^*)

最近になって突然
「やっぱ、私書くより読む方が好きだわ」
と心境の変化が起きて来ました。(あ、でもとりあえず書くのはやめませんけど)

この休みの間に、いつも駆け足で読んでる皆々様のブログを
ゆっくり満喫したいと考えてます。

それではまた1週間後に

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過去の事(仕事編) | 08:54:02 | トラックバック(0) | コメント(12)
最後の出勤
弱さへつけこむ の続きです。

これ以降は私の想像。

ヤジさんの旦那さんもきっとそうだったんだろうな。
身内を失うストレスは大きい。父親を亡くして傷心になる。
そこへ優しい言葉をかけてくる。かいがいしく面倒も見てくれる。

心細い気持ちを埋めてくれる存在は大きい。
そんな時のヤジさんの図々しさは「頼もしく」感じる。
次第に情がわく。結婚を持ちかけられる。そして承諾する。

けど。承諾したら最後。一度つかまったら、もう逃げられない。
ヤジさんは一旦手に入れたものを絶対に手放さない。
それは会社での態度を見てもわかる。どんなに疎まれてもしがみつく。

「ヤジさん、旦那さんを見張りたいから早く帰るんじゃないの」
トキさんがそう推理した事があった。私もそう思った。
見張る、とまではいかなくても旦那さんを1人にしたくない。と感じた。

ヤジさんの旦那さんは、土建関係の職人だと言っていた。
職人の仕事は夕方5時6時には終わる。日曜祝日も休みの会社が多い。
きっと彼女は、仕事以外の時間は極力旦那さんの傍にいたかった。
だから残業も休日出勤も、あんなに嫌がった。

お財布が完全に別々。保険の扶養にも入れてもらえない。

これを聞いた時は正直
「旦那さん、ヤジさんにお金をびた一文渡したくないのかも」
と思ってしまった。本当に籍を入れてたのか。も疑わしい。

確かに夫婦で家計を別々に管理してる家庭はあるく。
けど少なくとも、私の交遊範囲でそういう事をしてる人はいない。
ましてや、家事は全部ヤジさんがやってると言ってた。

だったら職を失った時くらいは、助け合っていいと思うんだけどな。
おまけにあの不衛生さ。旦那さんは何も言わないんだろうか?
それとも「似た者同士」なので気にならないのか。

わからない。彼女の全てが謎で不気味だった。
けどもういい。じき縁が切れる人だ。
あともうちょっとでオサラバできる。

ヤジさんを刺激しないよう、退職日まで過ごす事となります。
そうして。やっと、ヤジさん最終出勤日の日が来ました。

最後の日。挨拶以外はほぼ無言で仕事をこなしていた。
いつものように、定刻に仕事を切り上げ、
G部長への挨拶を済ませ、デスクへ戻り私物をまとめ、最後は
「お世話になりました」とだけ、呟き。
私達へ顔を向ける事なく、逃げるようにオフィスを出て行きました。

淋しい「最後の日」でした。
通常だったら、辞める人をみんなで囲む。
花束やメッセージを渡して挨拶をする。今迄の人にはずっとそうしてしてた。
短期で来てた派遣さんにでさえ花束やお土産を渡し、最後見送った。

けど。ヤジさんへは、誰も何もしなかった。
G部長の「今迄お疲れ様でした。お身体に気をつけてください」
この言葉だけ。私達も最後は「お疲れ様でした」としか言ってない。

辞めて残念だとか、これからも頑張れなんてつゆほども思わない。
あるのは「やっといなくなった」という安堵感だけ。

この日をどれだけ心待ちにしてきたことか。
長かった。本当に長い一年だった。
もう、あの人に悩まされる事はなくなる。
私もヒメさんもG部長も、みな胸を撫で下ろしました。

続きます。

過去の事(仕事編) | 16:54:16 | トラックバック(0) | コメント(2)
弱さへつけこむ
計算する女 の続きです。

なんとなく、ヤジさんの意図が見えてきた。ただ同時に。

そこまでして稼がなくちゃいけない理由がわからなくなった。
ヤジさんは結婚してる。仕事してるダンナさんがいる。
いくら財布が別々とはいえ、困った時は助けてくれないのだろうか。

彼女の言う事は、どこまでが真実でどこまでが嘘なのかわからない。
お喋りな人だけど、何でもかんでも話すわけじゃない。

自分の生い立ちについては、ほとんど話題に出さなかった。
ヤジさんの親は存命なのか、きょうだいはいるのか。
どんな学生時代だったのか。友人はいたのか。

一年も一緒に仕事してたけど、わからない部分の方が多かった。
結婚に至るまでの経緯も、触れてほしくない様子だった。
それが証拠に、旦那さんとの馴れ初めを聞いた時の事。

旦那さんについて、いつもは聞かなくてもぺらぺら喋るヤジさんが
「まあ、それは色々ありまして」と、言葉を濁し別の話題へ切り替えた。
それでもぽつりぽつり言う言葉をつなぎ合わせると

今のご主人と出逢った(出逢った経緯は不明)
この時点で、ご主人の母親は他界。父親も体調がすぐれない状態だった。
ほどなくしてご主人の父親が亡くなった。そして亡くなって3ヶ月ほどで、すぐ結婚。

普通は、喪が明けてから結婚に踏み切るものだと思う。
祖父母ならともかく、親が亡くなってすぐ結婚。私ならためらってしまう。
それほど急ぐ理由があったという事なんだろうか?

本当に失礼だけど、ヤジさんが既婚者。
というのは誰もが不思議に感じてた。

流通部女子「もしかして出合い系で知り合ったんじゃない」
ヒロさん「ヤジさんの旦那さんてどんな人なんだろうね。見てみたいわ」
ヒメさん「きっとデブでろくでもないのよ。似たもの夫婦って言うじゃない」
トキさん「なんか、弱みでも握って籍入れさせたんじゃないの」

私もトキさんと似たような事を思った。
弱みを握る、脅し半分で結婚を強要した。とまではいかないにしても。
ヤジさんは弱った人間を察知する嗅覚が異様に鋭い。

それは実際に私が痛感してる。
まだヤジさんが入社して間もない、私がトキさんに攻撃されてた頃の話。
その時私は、ミスをトキさんにこっぴどく叱られて落ち込んでいた。

するとヤジさん、傍に近寄ってきて慰めてくれた。
「こんなに忙しいと大変ですよね。大丈夫です。これからは私もお力になります!」
通常だったら、なんてことない一言。

けどこの時の私は、連日トキさんから叱責を受け、普通の精神状態じゃなかった。
ヤジさんのうるさいほどの大声をとても心強く感じてしまった。
厚かましい態度を「頼もしい」とすら思ってしまった。

ヤジさんは弱ってる人間、落ち込んでる人間にはとても優しい。
だから、自分がそういう境遇に身を置くと勘違いしてしまう。
自分にとって「いい人」のストライクゾーンが、いつもより大きくなる。

「この人はいい人優しい人」

今だったら考えられないような判断をしてしまった。
不用意に気を許してしまった。心の底で「ちょっと変な人」と思いつつも、
「でも本当はいい人なのかも」と、自分に都合良く解釈した。

そしてスルリと懐へ入り込まれる。それはもう見事な位素早く。
けど自分が冷静になったら嫌でも気づく。
ヤジさんの図々しさ。普通とはかけ離れた感覚。おかしいと思った時は既に後の祭り。

続きます。

過去の事(仕事編) | 08:50:13 | トラックバック(0) | コメント(0)
計算する女
見え隠れする意図 の続きです。

傷病手当金とは。
業務外の病気やケガで仕事を長期的に休むことになったときに支給されるお金。
となっていました。これは、退職後も受け取れるお金のようです。

退職後の支給条件をかいつまんで言うと

①退職日に労務不能状態で出勤してない。手当金を貰ってるか支給条件を満たす。
②すでに傷病手当金をもらっている場合は、支給開始から1年6カ月以内。
③健康保険の加入期間が、退職日までに継続して1年以上ある(任意継続期間除く)
④退職後も労務不能状態が続き、失業給付を受けていない。

目をひいたのは③の条件でした。
つまり社会保険に最低でも、1年以上は加入しないと支給されない。
他にも条件は色々あるけど、全ては社会保険加入が大前提となる。

とても手厚い内容でした。
1日につき標準報酬日額の3分の2に相当する額が一年半支給される。
しかも、この中には賃金だけではなく通勤手当も含まれる。

いくらヤジさんの勤怠が悪いとはいえ、月10万近くは稼いでる。プラス交通費。
この3分の2という事は、約6~7万前後は働かずして得る事が出来る。
ヤジさんの年齢だと、会社都合にしても失業給付は3ヶ月間しか受けられない。

傷病手当金は最大で一年半。しかもこの期間が終了した後は。

「体調が回復して、求職活動をしてる」
となった時は、そこから更に失業給付を受ける事ができ、逆に
「病気の為、就労ができない」
と申告し、認定された時は障害年金の請求もできる(審査は厳しいようですが)

これだ。これが社会保険にこだわる理由だったんだ。

手取りが減って、割に合わない所得であっても、社会保険の脱退は拒む。
加えてあまりに唐突な「私、病気になりました」宣言。
いままで感じてきた疑問や違和感が全て氷解した。

ヤジさんはどう転んでもいいように、計算して動いていたんだ。
更新してもらえたらラッキー。彼女にとっては、これが一番の丸儲け。
勤続年数が長くなり、契約更新も数を重ねると会社側は解雇しづらくなる。

彼女は、簿記の資格を活かした仕事がしたい。ずっと事務職に就きたかったと言ってた。
その言葉通りこの会社へ2度も応募して奇跡的に採用された。この執着心はすごい。
少々居心地が悪くても、自分の好きに休めて上司はうるさく言わない。

気に入らない事があれば、労基署へ駆け込むとチラつかせる。
万が一、会社に非が出た場合は、これを盾に雇用継続の交渉をする。
けど、G部長や社内の人間は細心の注意を払い、ヤジさんにあげ足を取られぬよう接してきた。

残業も休日出勤も無理にはお願いせず、欠勤にも不承不承ではあったが目をつむってきた。
ヤジさんが会社の環境に不満を漏らせば、部長が直々に話相手になっていた。
とんでもないミスをしても、態度が悪くても慎重に言葉を選んで注意してきた。

会社として、ヤジさんに訴えられるような落ち度はなかった。
逆に勤怠の悪さや、業務の遂行能力が劣るという雇止めの大義名分までできた。
そこできっとヤジさんは考えた。雇止めされた時の事を。

それが失業手当ではなく、傷病手当金だった。

おそらく次の仕事は、すぐには見つからない。
だからこそ収入が途絶えないよう動いてた。
ヤジさんは2重3重に、保険をかけてきたんだ。

以前、部長が言った言葉を思い出した。
「あの人はこれまでの会社でも同じような事をしてきたと思う」
考えすぎだろうか。いや。あの人ならやりかねない。

続きます。

過去の事(仕事編) | 08:33:23 | トラックバック(0) | コメント(0)
見え隠れする意図
ご配慮願います の続きです。

そんなある日。
仕事でコピーを取る為、機械を開けた時のこと。
コピー機の中に免許証サイズの物が置いてありました。

誰だろう。きっと、コピー取ってそのまま原本を置き忘れちゃったんだな。
私もたまにやるんだよな。そう思い見ると、それはヤジさんの診察券でした。

一瞬ためらいましたが、そのままにせずヤジさんの元へ行きました。
ためらった理由は、診察券の内容の為です。
いわゆる内科などではなく、あちら系の(ご想像にお任せします)診療科目になっていた。

私  「ヤジさん。これ。コピー機にはさまってました」
と、渡そうとするととヤジさん。私の手からひったくるように持っていきます。
ヤジさん「見たんですか?」
私  「・・・見たから、渡しに来たんですけど。そのままにしといた方がよかったですか?」
ヤジさん「いえ」

あのさ。何なの?その仏頂面は。自分が置き忘れたんだよね。
私だって、見たくて見たわけじゃないんだけど。
そんなに見られたくないものだったら、会社でコピー取らなきゃいいじゃん。

私  「ご存じとは思いますが、私物でのコピー機使用は厳禁ですよ」
ヤジさん「私物じゃありません。会社へ提出する書類です」

会社へ提出する。なんで?診断書じゃなくて診察券を??
よくわかりませんでしたが、問い詰めても仕方ないのでこの場はこれで終わります。
ただこれの理由については、後になって知る事となります。

そして、2月も終わりに近づき契約更新の通知が迫ってきました。
G部長、細心の注意を払いヤジさんと契約終了の通知面談を行います。
ヤジさん、この時点ではもう更新はしてもらえないと覚悟していたのか。

終了の宣告にはスンナリ応じたようです。
面談後のG部長は、疲れきっていましたが安堵の表情でした。
その後もヤジさんは、遅刻早退欠勤は続くものの淡々と仕事をする毎日が続きます。

ヤジさんの契約満了日は3月末日。
けど有給がまだ残っていたので、実質3月中旬で出勤は終わりです。
退職の手続きの為、総務のヒロさんと色々やりとりをしていたヤジさん。
その中で、気になる文言が飛び込んできました。

ヒロさん「体調崩したんだって?大変だね。しばらくお仕事休んだ方がいいんじゃない?」
ヤジさん「はい。手当も貰えるので、ゆっくり次を探します」
ヒロさん「そうだね。失業手当があるもんね」

ヤジさん「いえ。私、失業手当じゃなく傷病手当金をもらう事にしました」
ヒロさん「え、そうなの?私、何も聞いてないけど」
ヤジさん「G部長へお願いしてありますので」
ヒロさん「私は手続きの準備とかしなくてもいいのかな?」
ヤジさん「大丈夫です。G部長が全部やってくれますので」

私はこの時初めて知りました。「傷病手当金」なるものの存在を。
失業手当とは違う手当金。なんだろう。聞いた事がない。
不思議に思いヒロさんへ聞いてみました。

私  「傷病手当ってなんなんですか?」
ヒロさん「ケガや病気した時にもらえるお金だよ」
私  「労災ですか?」
ヒロさん「あ~労災とは違う。健保関係のお金なんだ」

労災とも失業手当でもない、健保関連の手当金?
しかもわざわざG部長が手続きをしてる。ヒロさんには知らせず。
疑問に思い調べてみました。すると。ぼんやりとではありますが。

何故、ヤジさんが「社会保険加入」にあれだけこだわったのか。
何故、社内でこれだけ孤立しても、1年間辞めなかったのか。
これらの理由がわかってきました。

そして。
「ヤジさんは俺達が思ってる以上に計算してる」
と、G部長が言った言葉の、本当の意味を知る事となります。

続きます。



過去の事(仕事編) | 08:20:03 | トラックバック(0) | コメント(0)
ご配慮願います
コミュニケーションが取りたい の続きです。

それでなくとも、顔や体型がかなりダイナミックな人。
だからこそ清潔感はとても大事。いい大人なんだから気をつければいいのに。

私  「ゴミ箱に捨てられてたのは見ました。いくつかありました」
G部長「まさか、まどりんさん?」
私  「違います私は受け取ってすらいませんので」なんで私なのよ
G部長「どうして?貰っとけばよかったのに。美味しかったよ」

私  「いえ。私は結構です」
ヒメさん「あの人の触った物をよく食べられますね」

ヒメさんに同意。
あの人からの貰い物なんてお断り。本人には言わないけどさ。
もう無理なんだよ。ヤジさんと、私達の関係はこじれるだけこじれてしまってる。

なのにG部長から、突然ヤジさんと
「なるべくコミュニケーションを取ってほしい」と言われてしまう。
コミュコミュうるさい。そんなに話がしたけりゃ家で旦那に相手してもらえばいいのに。

だいいち、ヤジさんが言う「コミュニケーション」は、自分が一方的に喋るだけじゃん。
私はこれ以上、ヤジさんと関わるつもりはない。
あの人がどうなろうと知ったこっちゃない。これからも、今迄通りの対応をするだけ。

G部長「まあこれは・・・俺が頑張るよ。君達は彼女を刺激しなければそれでいい」
ヤジさんと仲良く、というのは私達の顔色を見て無理だと思ったようです。
当然だ。今迄私も、ヤジさんのいい部分を見つけようと努力はした。でも。

彼女は繁忙期に連続欠勤してくる。悪びれる様子を全く見せずに。
私が忙しいだけなら別にかまわない。独身時代はもっとハードな仕事をしてきた。
でも今は違う。まだ小学生の娘がいる。しかも面倒を見てくれる身内は傍にいない。

ヤジさんの突然の欠勤。
そのおかげで、娘は夜10時11時まで1人ぼっちで留守番してきた。
待ちくたびれて、ご飯も食べずワンコと寄り添いソファで寝てる時だってあった。

彼女の勝手な都合で休んだ陰で、ウチの娘が、家族が犠牲になる。
一度や二度じゃない。何度もあった。これだけは絶対に許せない。

部長との打ち合わせ後、今度はヤジさんから直接言われます。

ヤジさん「すいません。もう部長からお聞きになったと思いますが」
私   「はい。聞きました。通院されるので遅刻早退が多くなると」
ヤジさん「そうなんです。ご迷惑おかけしますが、皆さまにもご配慮をお願いします」

これまで、私達の事なんかお構いなしに休んできたよね。なにがご配慮だよ。
っていうか遅刻早退と言わず、休んでくれても結構だわ。
私ヒメさん派遣さんだけでも、充分仕事はこなせるようになってきたしね。

私  「派遣さんもいるし、無理しなくていいんですよ」
ヤジさん「いえ。仕事はちゃんと頑張って休まないようにしますので」
私  「仕事はできるんですね。一体何の病気なんですか?」

ヤジさん「個人情報なので、病名や詳しい内容については伏せさせて頂きます」
なにが個人情報だよ。だったら最初から言わなきゃいいじゃん。
ホント、いちいち勿体ぶってなんなのさ。

私  「そうですね。私には関係のない事でしたね」
するとヤジさん。じーっと私の顔を見つめてきます。

ヤジさん「もう少し、優しい言い方ができないんですか?」

これまでとは一転、静かな口調で言ってきました。
しまった。私も思わず、つっけんどんな言い方をしてしまった。
やばいやばい。精神的苦痛を受けたとか、モラハラで訴えられかねない。

私  「すいません。気をつけます」
この時は私の態度にも問題があったので、謝りました。

そして、この「よくわからない病気宣言」以降。

ヤジさんはちょくちょく遅刻早退をするようになりました。その代わり、休みは若干減った。
契約更新まであと2ヶ月ばかり。早く来い。3月末まであと少し。
そう心の中で、指折り数えつつ過ごしていきます。

続きます。

過去の事(仕事編) | 08:21:47 | トラックバック(0) | コメント(0)
コミュニケーションが取りたい
捨てられたお土産 の続きです。

当初の予定通り派遣さんには、年末年始以降もしばらく来てもらうようにしました。

私もヒメさんも業務に大分慣れてきて、作業スピードが上がった。
派遣さんも加わり、ヤジさんが繁忙期に突然欠勤しても影響がなくなってきた。
この調子でいくと、ヤジさん退職後もスムーズに新しい人へ引継ぎができそう。

ヘルプ要員と思ってたら、いつのまにか仲間の1人として、自分より馴染んできた。
これが面白くない。というか落ち着かないのがヤジさん。

G部長へ対する「一生懸命頑張ってます」アピールがすごかった。
それまでの反抗的な態度を引っ込め、繁忙期の欠勤も少なくなってきた。
3月末の契約更新は、なんとしても延長してほしい。という考えがありありと見える。

焦るヤジさんへ、G部長がどのような対応をしたのかはわかりません。
けど、部長の様子から3月末での雇止めは避けられない。そう悟ったのか。
派遣さんの契約延長が決まりほどなくした頃です。

今度はG部長を通し、突然の驚く宣言をしてきます。

G部長「まどりんさんとヒメさんへ伝えておく。
     詳しくは言えないけど、ヤジさんある病気になったらしい」

ある病気ってなんだ。雲をつかむような話でよくわからない。
というか、だからなんなんだ。一体何が言いたいのか。

私  「なんの病気ですか?で、私達にどう影響するんでしょうか」
G部長「身体ではなくて内面的な問題みたいだ。悪い、病名とかは言えない」

内面的?メンタル系って事?ふうん。ほんとかなあ?
今迄の経緯もあって、ヤジさんの言う事は信用できないんだよね。
それにあの人はどちらかというと、心じゃなくて別な意味で問題がありそう。
ヒメさんも同じ事を思ってたようです。

ヒメさん「きっと頭の病気なのよ。あの人おかしいもの」
私  「また休みが多くなるって事ですか?」
G部長「いや。通院が必要らしくて、その為に遅刻早退が多くなるって話」

次から次へとよくまあ、病気の総合商社のような人だな。
遅刻早退と言わず、いっそ休んでしまえ。永遠に。
仕事なんか辞めちゃって、治療に専念すりゃいいじゃん。

G部長「あとね。これはヤジさんの言い分なんだけど」
なんか嫌な予感。お願い部長。変な事言い出さないでよ。

G部長「病気が良くなる為には、周囲の人とのコミュニケショーンが重要らしくて」
コミュニケーション?要はかまってほしいと言う事ですか。

G部長「お医者様から周りの人とよくコミュニケーションを取るように、と言われたらしい」
私もヒメさんも無言。だから何。友達ごっこでもすれと言いたいのか。
そもそも、あの人と普通の会話は成り立たない。それは部長もよくわかってるでしょ。

G部長「それと・・なんか買ってきたお土産が捨てられててショックだった。
    という事も言ってきたんだけど。本当なの?」
やっぱり気にしてたんだ。そうだよな。顔が強張ってたもんな。

私が同じ事されたら、もう会社へ来たくなくなる。
わざわざ買ってきたものをあんな無造作に捨てられたら、気分が悪いどころの話じゃない。
大袈裟かもしれないけど、自分を全否定されたような気持ちになる。

さすがにあれは、私も気の毒には思った。でもなあ。自業自得だよ。
本人へ言わないだけで、社内にヤジさんの身なりに眉をひそめる人は結構いる。
ましてや口に入る物を清潔感のない人から貰っても・・・ちょっとね。

化粧はしない。制服もいつのまにか、しわくちゃへ逆戻りした。
匂いもキツかった。体臭と安物の香水が混ざったような、なんとも言えない匂い。
「シャツの襟と袖口、真っ黒だよ。洗濯してないんじゃない」と教えてくれた人もいる。

身だしなみはきちんとしてほしい。けど、こういうのって本人には中々言いづらい。
私も言いたくなかったけど、以前そう遠まわしに忠告した。
けどダメだった。逆切れされた。そしてだらしなさは相も変わらずだった。

続きます。

過去の事(仕事編) | 08:21:24 | トラックバック(0) | コメント(0)
捨てられたお土産
調子に乗る女 の続きです。

年末年始を乗り切る要員として、12月の頭から派遣さんを迎え入れる事になります。
1ヶ月経つ頃には仕事にも慣れ、スピードも早くなるだろう。そう計算した。
「慣らし運転」の意味も兼ね、少し早目に来てもらうこととなりました。

そして、派遣さん投入の目的はもう一つ。
ヤジさん退職後の「つなぎ要員」。どちらかというと、これが一番の目的でした。
3月末でヤジさんの雇止めをするのは決まってました。
そうなると、新しい人を募集しなければいけない。しかし。

G部長は、ヤジさんが退職するまでは募集をかけるつもりがなかった。
本人には、ギリギリまで雇止めを伏せておきたかった。何故なら。
まだ在職中に、次の人を入れて下手に刺激するのを避けたかったから。

派遣さんに関して、部長はヤジさんへ「年末年始のヘルプ要員」
と説明したようですが、そこは野生の勘だけは鋭い女。
部長の意図を察したようです。「自分のクビが危ない」と自覚したのか。

ヤジさん「私、年末は28日だけだったら、出勤できます。残業も1時間ほどならできます」

今迄頑なに拒んでいた残業や休日出勤をすると言ってきました。
これまでの勤怠と比較すると、ものすごい譲歩。でももう騙されない。
コイツ、契約更新したらまた「主人の面倒を~」とか言って態度を変えるに違いない。

絶対に信用できない。嫌というほど辛酸をなめてきた。
G部長も「残業云々の前に、規定日数をきちんと出勤する方が先でしょう」
と、ヤジさんの申告をやんわりと断ります。

新しい派遣さんは、同じ年代の3人のお子さんを持つママさん。
大人しい人だったけど、仕事の覚えは早く丁寧だった。
私やヒメさんともすぐ打ち解けた。人柄もごくごく普通だった。
年末年始の繁忙期も、私達と同じように仕事をしてくれた。

派遣さんの協力もあり、年末年始の繁忙期も無事乗り切る事ができました。
そして。繁忙期のほとぼりがさめた頃、ヤジさんが爽やかに出勤してきます。

ヤジさん「長い間、お休みを頂きありがとうございました。お土産を買ってきたので、
     皆さんで召しあがって下さい」

なんの風の吹きまわしか、突然お土産を持ってきた。
中身は個別包装の和菓子。社内の人全員へ行きわたる量だった。
罪ほろぼし?ご機嫌とり?どちらにせよ、自分は受け取るつもりはない。

私は「ダイエット中なので、結構です」と丁重にお断り。
トキさんは「私、甘いものは苦手だからいらない」と、これまたお断り。
ヒメさんに至っては、一旦は受け取ったものの。
本人のいない隙に、会社共有のゴミ箱へ直行させた。

すると翌日。
ゴミ箱の中に未開封のお土産が捨てられてるのを見つけたヤジさん。
見つけた瞬間、固まってしまった。顔色が青ざめていった。

さすがに、これにはかなりショックを受けたようです。
しかも、私の顔を睨みつけてくる。ちょっと待ってよ。
もしかして、私だと思ってる?私、受け取ってないじゃん

けど、ゴミ箱をよくよく見ると捨てられてたのはひとつだけじゃなかった。
3個ほど、そのまま捨てられてる形跡のお土産があった。
ということは。ヒメさん以外にも受け取ってそのまま捨てた人が複数いたんだ。

意外だった。誰だろう。見当もつかない。
これは、最後まで誰が捨てたものかわかりませんでした。
続きます。


過去の事(仕事編) | 09:10:50 | トラックバック(0) | コメント(0)
調子に乗る女
取り扱いにご注意 の続きです。

G部長「ヤジさんとしては、みんなで話をする場が欲しいという事なんだ」
私 「ここは会社ですよ。話相手がほしいなら、よそで探せばいいのに」
ヒメさん「休みたい時に休んで、やりたい放題やって。この上何が不満なんですか」

G部長「俺、ヤジさんを交えた話し合いの場をもうけようと考えてるけど。どう?」
私 「お断りします。ヤジさんとは、必要以上に話すつもりはないです」
ヒメさん「あの人と違って忙しいんです。そんな事してる時間ありません」

話し合いといいつつ、どうせ一方的にまくしたててくるに違いない。
ヤジさんは他人の話を聞かない。下手に関わるとこちらが不快になるだけ。
私もヒメさんも断固拒否。そこでG部長、苦肉の策。

G部長「わかった。じゃあ俺がヤジさんの相手になる」

要は、部長が話し相手になって愚痴を聞いてあげる、というものでした。
そこまで気を遣わなくちゃいけないの?何様なのよ。そう思いました。
でもG部長の考えは違いました。

G部長「向こうが不満だと言う以上、俺もきちんと“対処”する姿を見せないといけない。
    後になって適切な対応をしてくれなかった、と言われるのも困るからね」

へー。偉い人もなにかと大変なのね。そんな事まで考えなくちゃいけないのか。
そしてこの提案後はヤジさん、事あるごとに部長と面談するようになります。
仕事中でもおかまいなし。忙しくてもおかまいなし。大体30分以上話し込んでいた。

ヤジさんと面談後の部長は、いつも疲れ切っていました。
大抵は一方的にヤジさんが喋りまくり、部長は聞き役だったようです。

G部長「誰も褒めてくれないから自分で褒める。俺、頑張ってるよな」
私  「大変ですね。最近、顔色がすぐれないようですが大丈夫ですか」
G部長「みなさんに快適な職場環境を提供するのも、俺の仕事だから」

健気だ。カウンセラーのような事までやるとは、思ってもいなかっただろうに(笑)

しかしヤジさん。部長を味方につけたと勘違いしたのか。
調子に乗りその後も遠慮なく、繁忙期に連続欠勤してきます。
しかも今度は「部長の許可済み」という大義名分を添えて。

繁忙期は「熱が出たので休みます」よく熱出るよね。知恵熱?
お盆は「義父の初盆で帰省するので休みます。部長の許可は頂きました」
年末年始は「義父の1周期なので休みます。部長の許可を頂きました」

年末年始は、1年で一番忙しい時期です。
GW同様、仕事は日々発生する。休むと休んだ分だけ仕事が溜まる。
なのでかなり早い段階から、年末年始の予定を組み立てます。

ヤジさん、今迄の大型連休は全て休んできた。ただの一度も出勤した事がなかった。
年末年始もきっと休むんだろうな、と考えてたら案の定。
12月27日から1月6日まで、ぶっ通しで休むと言ってきた。

対して私達は年末は30日まで、年始は4日から仕事。
ほんとにさあ。一日くらい協力しようとかっていう気持ちもないわけ?
それで「私は冷たくされてる」とか、どの口が言ってんだか。

通常の繁忙期だったら、なんとかなる。
でもさすがに年末年始はキツイ。休んだ4日分を一気に片付けなければいけない。
かといって、正月早々出勤なんてしたくもない。さあどうする。

この頃の業務量は、入社時と比較してかなり多くなっていました。
どう予定を組んでも、仕事がショートしそう。そこでG部長、早目の決断をします。

G部長「年末年始に向けて、派遣さんを雇うことにした」

朗報でした。
派遣さん投入を決めたのは11月中旬の事です。

続きます。

過去の事(仕事編) | 11:08:25 | トラックバック(0) | コメント(4)
取扱いにご注意
したたかな女の逆襲 の続きです。

ヤジさんは色んな意味で、私の想像の斜め上を行く人でした。

普通の人は、会社が気に入らなかったら辞める。
正社員とか大黒柱ならともかく、今、私達の身分は単なるパート。
何年勤めても、正社員には絶対なれる保証はない。給料だって安い。

何がなんでも!と、執着するほどの待遇ではない。
そこまでして会社にしがみつきたいんだ。
訴えるとかありえない。けど、それは私の考え。

そうだよな。ヤジさんがそう考える気持ちはわかる。
ヤジさんがこの会社に採用されたのは、私と部長に思惑があったからだ。
トキさんとのいざこざがなかったら、絶対に選択肢から外れる人。

採用されたのは、ハッキリ言って奇跡だ。
しかも本人それをちゃんと自覚してる。

G部長「多分だけど。ヤジさんはここだけじゃなくて、今まで仕事してきた会社でも
    同じような事をしてきたんだと思う。慣れた感じだった」
私  「わかりました。これからは極力ヤジさんと話さないようにします」
G部長「それはそれでマズイんだよ。きっと今度は無視されたって騒ぐよ、あの人」

話してもダメ。話さなくてもダメ。ああもう。なんて鬱陶しい人なんだ(>_<)

私  「けど私、あの人と喋ると喧嘩になってしまいそうです。どうしましょう」
G部長「まどりんさんも、言う時は言うからね。意外にきついよね~」
私  「すいません。正直者なんです」

2人で少しの時間考え込んでしまいました。そして出た結論は。

G部長「わかった。これから、仕事の指示や注意は俺から出す」
私  「そうして頂けると嬉しいです」やった!
G部長「こじれると面倒そうな人だな。俺、これから顧問社労士に相談して対策練る」

私  「わかりました。私も、言葉尻を取られないよう気をつけます」
G部長「ヤジさんとの契約は、3月末できちんと終わらせますので、安心して下さい」
私  「はい。絶対、更新しないで下さいね」
G部長「わかってます。そこは任せて下さい。その代わり、発言は慎重に」

作戦会議終了。今はまだ7月。
契約更新まであと、8ヶ月以上もある。長い。道のりは遠い。
この日から、ヤジさんの退職日まで指折り数える生活が始まります。

部長との打合せ以降、私はヤジさんとほとんど関わりを持たなくなります。
元々業務が忙しい部署なので、必要以上に雑談をする時間もなかった。
仕事のお願いや、ミスの指摘なども全て部長を通して行うようになった。

そして。「ヤジさんの扱いは慎重に」という事は、
私以外の人達も、それとなく伝わり・知る事となります。

トキさん「私もう、挨拶以外一切話しないようにするわ。どうせ別部署だしね」
ヒメさん「ほんと信じられないブスだわ。身の程知らずって言葉知らないのね」

次第に、周囲のヤジさんを見る目が「関わると面倒な人」に変化していきます。
それでなくとも「ちょっと変わった人」という目で見られていた。
例えそれが正論であっても、彼女の気に障るとたちまち
「モラハラパワハラ」と訴えられるかもしれない。うっかり注意もできない。

文字通り「腫れものにさわる扱い」となっていった。無論私も。
挨拶はするし、話しかけられたら返すけど、こちらからあえて話しかけはしない。
どこかよそよそしい態度になってしまう。触らぬヤジに祟りなし。

すると今度はこの態度について、物言いがつきます。

「みんなが私へ冷たくあたる」
「私をのけ者にして、楽しそうに話をしてる」
「私は機械のように、ただ仕事さえしてればいいのか」

そんな事言われても困る。自分が蒔いた種じゃない。どうすれっていうのよ。

一番困ったのはG部長。こんなのいいがかりに近い。けど。
会社にとって万が一でも「訴えられる」というのは大きなダメージになる。
勝ち負けは関係ない。もめ事「そのもの」を避けたかった。

そこでG部長、考えた末。
私とヒメさんへある提案をしてきました。

続きます。

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